次に大切なことは、
「どこから」
である。
簡単な例で言うと、
中学2年生の生徒の弱点箇所が、
「連立方程式」だったとき。
ふつうのバイトの学生講師ならば、
その問題自体の説明をしてしまう。
「質問をされたからそれを答える」。
そのまま受け取り素直にやってしまう。
考え方が一直線だからだ。
これがプロのベテラン講師になると、
そんな単純なことはしない(はず)だ。
中学1年時に習ったはずの「方程式」。
これは正確に言うと「1次方程式」。
しかも単体であり、連立ではない。
ここの理解度のチェックをするはず。
「1次方程式(単体)」が第1段階。
※これは中1で学習する内容。
「連立方程式」が第2段階。(中2)
「2次方程式」が第3段階。(中3)
「どこから」は生徒の質問そのものではなく、
その奥にある隠れた原因。
これを突き止めなければ、
根本的な解決にならない。
その原因とやらは、
表面的なものとして、
誰にでも「見えているもの」とは限らない。
「見えない?どうすれば?」
それを感じ取るのである。
奥深くに潜んでいる「原因」に、
講師のセンサーが到達しないといけない。
現学年の内容(知識)とは限らない。
現学年の内容(技能)とは限らない。
その前段階の内容かもしれない。
あるいは…、
さらにその前の段階かもしれない。
その「場所(箇所)」を特定できる眼力、
それがプロの塾講師には求められる。
これが正確にできないと、
見当違いの場所にフォーカスするため、
講師が時間をかけて説明しても、
生徒が理解するのに時間がかかる、
もしくは、
理解することはない。
「そんなことくらいできるよ!」
という塾講師もいるだろう。
しかし、
それは小中学生のレベルでは?
同じことが高校生のレベルでもできるか?
高校生と言っても、
①教科書レベル
②実力テストレベル
③大学入試共通テストレベル
④大学入試2次試験レベル(標準)
⑤大学入試2次試験レベル(応用)
⑥大学入試2次試験レベル(発展)
このラインナップに加えて、
各大学の入試問題の傾向に合わせた、
「戦略的指導」をしないといけない。
この「戦略的指導」の中身は…、
長くなりすぎるので言わない。
要するに、
前述したような多段階式の指導をする、
これが北斗塾が考える個別指導の原則。
基本。
そして次に…。