主体性 ≠ 自主性
(同じではない)
そもそもこれを混同している塾は、
「自立型個別指導」をできていない。
やっているのは、「自習」。
生徒(特に高校生)に勝手に学習をさせる。
場所は塾。(しかも毎日通塾可能なタイプ)
そして、
「いつでも質問できますよ」
というのが特徴。
しかしながらそれで喜ぶのは、
高校生のみ。
高校生は「場所」が欲しいから。
何の場所か?
学校の宿題(課題)をやる場所だ。
だから、
塾の自習室にせっせと通う。
毎日通う。(宿題をやるために)
一方では、
親御さんたちはわが子が「塾に行く」だけで、
無条件に安心する。
「勉強しに行っている」
と思うから。
ただしその実態のほとんどは「宿題」。
学校の宿題(課題)をするために、
塾の自習室に行っているだけ。
結果、
真の学力がつくわけではないので、
志望大学(特に第1志望)には合格しない。
滑り止め的な私立大学には合格しても。
自習して成績が上がったり、
学力がついたりする生徒は優秀な生徒だ。
ほとんどの高校生は、
残念ながら自習では学力は上がらない。
まず第1に、
生徒のほとんどは学習のやり方が良くない。
※高校生の「正しい学習」ではなく、
中学生時代と同じようなやり方を
通用すると思って現在もやっている。
学校の先生もそこ(学習方法)には執着しない。
学校の先生たちが執着しているのは、
自分たちが行う授業のクオリティ(質)。
そこに注力しているために、
「授業が1番!」という観念を持っている。
だが、実際には違う。
「わかりやすい授業」であっても、
学力向上のほんの一部の要素でしかない。
それだけでは圧倒的に足りない。
実のところ、
授業はきっかけでありヒントであり、
学習のペースメーカーであるだけ。
ここに気づかない大多数の人は、
大学の合格実績の「数」に着目して、
予備校や塾を選ぶ。
「いい授業が行われている」
それだから合格者が多いのだと、
思い込んでしまっているために。
だけれども、
集団授業の塾や予備校で合格者になる生徒は、
もともと優秀な生徒がほとんど。
昨年受験に失敗した生徒(浪人生)でも、
前回の受験で惜しくもちょっと点数が足りなかった、
そういう生徒たち。(昨年合格もあり得た)
彼ら彼女らが翌年に合格する。
それが今年度のほとんどの合格者の実態。
特に難関大学や医学部医学科の合格者たちは。
出身高校の学科がわかれば一目瞭然だが…。
【結論②】
親御さんや生徒本人が、
予備校や塾の合格者「数」に、
惑わされている内はまた来年も不合格。
本当の敵は生徒本人の心構えにある。
(続く)