2月2日は日曜日であり休日だった。
私は12月の1ヵ月間、日曜日は指導だった。
※共通テストの一週間前の日曜日まで続いた。
土曜日も日曜日も休みはなかった。
それはどうにかして自塾の生徒に、
共通テストで点数を取らせないといけない、
そういう使命感からだった。
「日曜日も塾は開いているよ!」
言うのは簡単。
生徒が勝手に来て勝手に自習する。
指導者はそれを眺めながらスマホをいじる。
それなら大したことはない。
講師としての労力はゼロだから。
(指導しないのだから…)
日曜日に開いているには開いているのだが、
ほぼ「自習」しか生徒にさせていない塾。
そういう塾もあると親御さんから聞くが、
そもそも、
「毎日、塾に通う生徒」
これは自立型の方向には、
絶対に生徒が育っていかない。
よって、
高校受験ではなんとか「合格」しても、
3年後、
大学受験では辛酸をなめる結果になる。
なぜか?
生徒に「自立心」が育っていないからだ。
自立心が育っていない生徒は、
ほぼ例外なく「見通しが甘い」。
すべてにおいて、甘い。
(結局は)
何とかなるだろうと思っている。
そして、
困ったときだけ「何(誰)か」に頼る。
さらに、
望む結果が出ないときには、
頼ったはずの相手(恩人)に対してでも、
(感情的になって)
愚痴、不平、不満を言う。
当然ながら「感謝」の気持ちもない。
小学生時代には、
親に強制的に勉強させられて、
中学生時代には、
(その反動で)親子関係が悪化して、
それでも、
塾にかけこんでなんとか高校受験では、
合格する。
「結果オーライ!」
その成功体験が後の失敗の種となる。
また甘い見通しを立てて、
高校の3年間を過ごす。
そんなことでは、
第1志望の大学にはとうてい合格しないし、
妥協して合格した大学に進学しても、
その生徒の本質は何も変わらない。
状況はさらに悪化していく。
大学卒業後の人生において、
長い年月をかけて、
その代償を払い続けることになる。
それが人生だ。
甘やかして育てていくと、
わが子にそういうリスクが生じるのだ。
依存型の精神状態から脱却しないまま、
わが子が、
中学時代も、
高校時代も、
何(誰)かに依存しながら過ごしてしまうと、
そうなっていく。
親に頼りすぎてはいけない。
学校に頼りすぎてはいけない。
塾に頼りすぎてはいけない。
この3つ(親、学校、塾)は、
子ども(生徒)にとっては、
本来は守護神の三役のはずだが、
(わが子が)
依存の要素が強いまま育っていくと、
見事に「三毒」となる。