「お、やっているな…」
Ⅾちゃんに私が直接教科指導をすることは、
ない。
担当の講師の前で何かしら熱心に、
取り組んでいる様子だった。
さて、
本人の「自覚」だけで、
学年トップは取れるだろうか。
勉強のやり方…これは本人はわかっている。
北斗塾の指導は「自立型個別指導」。
生徒本人が塾でも自宅でも、
学習を進めていくとき、
使う学習方法とは、
「自立型個別学習方法」。
よって、
Dちゃんはこのやり方によって、
黙々と塾でも自宅でも、
テスト勉強を進めていく。
「家で(勉強)するわけない!」
そういう固定観念は、
子どもを弱くしていく考え方だ。
生徒(子ども)を信用するということは、
子育ての軸となる考え方だ。
これまでも何度も言ってきたが、
自宅学習できない生徒は、
高校受験までは(運よく)突破しても、
その次の大学受験をほぼ突破できない。
必ずといっていいほど、
妥協する生徒が量産される。
(浪人する場合も多い)
依存症という「毒」にまみれていると、
まずは大学受験という段階で、
「ツケ」を払うことになる。
それで本当にいいのか?
「塾に出てこいよ」
「場所は提供するよ」
「自習室に来たら?」
「できたら毎日来いよ!」
こんな会話を塾の責任者と生徒がする、
その結果、
塾に依存する生徒が誕生する。
「家じゃ勉強できない!」
と正論のように環境のせいにする。
依存性の強い子に育ったら、
いつでも「他責思考」だ。
また、
何かに依存するということは、
自分が弱いということを、
深層意識で認めているため、
心はどんどん弱くなっていく。
その結果、
自分の頭で考えない生徒になっていく。
で、ますます塾に依存することになる。
その生徒だけではない。
その親も面談などで洗脳されていく。
ツールもふんだんに使用されるだろう。
例えば「LINE」。
例えば「youtube]。
例えば「Instagram]。
そして、
「素直にこちらの話を聞けよ!」
と何度も生徒に言い続ける。
親との面談ではご機嫌を取る。
その真の目的に親も子も気づかない。
どんどん依存心の強い親子になっていく。
両方とも依存症から逃げられなくなる。
時代が変わっていく中で、
今は「自立の」時代。
多様性の時代とは「個人の時代」。
否応なしに、
自立心があらゆる場面で必要となる。
Dちゃんは中学生。
私や講師が強制的にテスト範囲を、
「3回繰り返せ!」
とやっていけばよい結果は出るだろう。
だが、
それではダメなのだ。
(続く)