「塾長、調べてきました!」
「OK」
京大受験予定のBくんである。
先日は京大オープン模試があり、
英語の単語がわからないものが13個あった。
「調べてきてね」
私が指定して学習させている英単語集がある。
これはもう定番だが、
東大受験や京大受験、
あるいは国立大学医学部受験の場合は、
「鉄壁 東大英単語熟語」
これである。
この英単語集以外のものを、
宮崎県の各高校では指定しているが、
どれも京大受験には役不足。
その英単語集がまだ完璧には、
学習し終わっていないBくん。
今回わからなかった13個の単語がすべて、
それに収録されているかどうかを、
私の指示により調べることに。
結果、どうなったか?
なんと13個わからなかった英単語のうち、
3個だけが収録されていたのみだった。
なるほど…ね。
ならば、
日本最高レベルの「東大英単語熟語」を、
完全に暗記していたとしても、
9個の英単語の意味は永遠にわからない。
今は便利なツールがある時代なので、
残り9個の英単語の「レベル」を調べた。
※約5分前後で。
その結果わかったことがある。
英語検定(通称:英検)において、
最高峰は「1級」だが、
9個の英単語のうち、
1級以上(すなわち大学院以上)が、
8個だった。
残り1個は、
「ubiquitous(偏在する)」という、
一般常識として知らなければいけなかった、
「It関連」ではよく使われる単語だった。
Bくんの学校の英語の担任も、
「それは(知っていて)常識だろ」
と彼に言ったらしい。
確かにそうかもしれないが、
果たして今の高校生が、
「ユビキタス」を正確に知っているだろうか?
本質はそこではないような気がする。
要するに、
絶対的に高校生では覚えていないような、
ハイレベルすぎる英単語を使用している。
この事実は、
本番の京大入試の英文の中にも、
高校生程度では、
意味がまずわからないような英単語が、
「偏在している」
ということを示している。(笑)
まあ、冗談はさておき。
ちなみに、
「偏在する」とは、
「至るところにある」という意味だ。
(続く)