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塾長の考え

塾長の考え(期末テスト)⑫

前回の話をもう少ししておかないと、

一部の親御さんたちに、

誤解が生じる可能性があるので、

念のために補足をする。

 

私がこのブログで再三言うことの1つに、

「高校受験までは通用する」

という言葉がある。

 

これは塾側の視点で見たときの、

もっとも大切なこと、

つまり「合格」を意味している。

 

塾に求められるものは何か?

 

それは志望校の合格だ。

 

その視点で言うと、

「高校受験までは通用する」

とは何を意味しているかと言うと、

 

いろんな学習塾が、

いろんなやり方で生徒たちに、

受験の指導をしたところで、

高校受験までなら合格する、

そういうことを言っているだけ。

 

「詰め込み上等!」

 

そういう学習塾がほとんどなので、

そのやり方で合格を勝ち取ることは、

あまり難しくないということ。

 

なぜなら10代の子どもは、

「流動性知能」が旺盛な時期だから。

 

大人ならできない芸当、

「意味も分からないまま覚える」。

 

小学生はこれが大得意。

中学生も得意。

 

思考力も判断力も増してきた、

高校生になると…やや難しい。

 

年齢が、

 

40代や50代以上になると、

 

この芸当は難しいのなんのって…。

 

思い当たる親御さんもいるだろう。

 

さらに、

「さっきまで覚えていたのにっ!」

 

このようにあっという間に、

いろんなことを忘れていく。

 

こんなことは日常茶飯事です(笑)。

 

そしてこの丸覚えができる時期の、

小学生や中学生を相手にする、

学習塾の講師は、

 

いったい生徒に何をするでしょうか?

 

そういう問題。

 

合格という結果を出さないと、

親御さんたちから低評価を受けることになる、

学習塾の講師たちは、

 

いったい生徒に何をするでしょうか?

 

一例を挙げると、

 

「テスト範囲を3回繰り返せ!」

 

こう断言する塾講師も必ず出て来る。

(かつての私がそうだった)

 

問題を解くトレーニングをするときに、

 

意味理解をしないまま繰り返すことと、

意味理解をしてから繰り返すことは、

 

本質的にまるで違う。

 

だから、

繰り返すことが悪いというわけではない。

 

本当の理解をしてからの暗記ならばいい。

 

正確に言うと、

高校受験までの学習塾の指導のやり方は、

当然ながら高校受験がゴールなので、

 

「やり切り型」の指導が行われる、

そういう可能性がそもそも高い。

 

いやハッキリと言っておくと、

 

その先(高校入学後)を見据えた指導と、

高校合格が最終目標の指導は、

内容(質)は本当にかけ離れている。

 

小中学生を教えるだけの塾と、

高校生も指導できている塾は、

そこが「違う」。

 

(続く)

-塾長の考え

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