例年この時期は、
大学受験(2次試験)の追い込み。
そのせいで指導すること以外には、
まったくと言っていいほど、
時間が取れない。
それが今年(2月)は、
いたって穏やかな時間が過ぎていく。
こういう年も珍しい…。
いや、そうではない!
今年のこの状況は、
塾長になってから初めてのことだ。
なぜこんなことに!?
1つにはもうすでに何人かの生徒たちが、
推薦入試で合格しているからだ。
中学3年生も高校3年生も。
加えて、
滑り止めで受験している私立大学に、
合格している高3生が多く、
ある意味で生徒たちに安心感が漂っている。
加えて、
国公立大学に向けて今勉強している、
高校3年生や予備校生のほとんどが、
合格しそうな勢いだからだ。
もちろんそうではない生徒もいる。
だが、正直言って、一部だ。
その生徒たちはまだまだ頑張らないと、
まず合格しない位置にいる。
しかし、
入試直前まで頑張った生徒には、
何らかの幸運も本番当日には起こるものだ。
それを今までに私は何度も見てきている。
というわけで、
毎年の今の時期には絶対に、
やらない(やれない)机の中の整理や、
今までにいた生徒や今いる生徒の、
成績表(高3生や予備校生)を整頓した。
主に全国レベルの模擬試験の成績表だ。
「なつかしいな…」
と思ってみていて気づいたことがある!
すごく成績が悪いのだ。
ほとんどの生徒の成績は、
「これ見て誰が合格すると思う??」
そのようなものがほとんどだった。
「これ…合格…しているんだよね」
ついつい遡って見てしまった。
「これ…公開したいな」
そう思ったがすぐに冷静になった。
「いやいや(今の生徒も)受験前だし…」
ふと以前に塾(予備校)に見学しに来た、
ある生徒のセリフが思い出された。
「なんだ北斗塾、大したことないな!」
「これなら〇〇〇予備校の方がもっといい!」
その生徒はいったい何を見て、
そのように思ったのだろうか?
全体の合格者数か?
有名大学の合格があるかどうか?
医学部医学科合格者の数か?
私も知っている〇〇〇予備校の合格者、
そのほとんどは、
すでに不合格だった前年度の時点で、
「あと10~50点あれば合格!」
そんな生徒たちがほとんどだった。
なぜ私がそれを知っているか?
こちらにも話を聞きに来ていた生徒たちだからだ。
予備校選びでは複数のところに話を聞きに行く。
それで彼ら彼女らの「前年度の点数」を、
私も知っているというわけだ。
すでに昨年の時点で高得点が取れていた生徒は、
翌年の受験ではだいたい合格する。
そういう生徒たちが、
各予備校の合格実績のほとんどを、
つくっているという事実。
その実態を知らない人が本当に多い。