先日模試が実施された。
これについて、
北斗塾予備校生は、
昨日は終日分析。
※本人が分析できる方法がある。
今日はその結果を私が、
1人ずつチェックする。
そして、
対策は何をするか?
それを私が教える、
というわけではなくて、
生徒が自ら提案してくる。
「こうすればいいでしょうか?」
それに対して私が指導をする。
これが自立型個別指導(の一部)。
ところで、
自立型の指導の最初の目標は、
「自主的に勉強する」
この行為の習慣化だが、
各生徒とも、
入塾当初から1年くらいは、
中学生時代の悪影響のため、
なかなか定着できない。
中学生まで集団授業に通っていて、
(学校の)成績が良かった。
こういう体験をしている生徒、
それこそが難しい。
何が難しいか?
「自主的に(自宅で)勉強する」
これが難しい。
集団授業の先生という存在は、
「絶対的な」存在であり、
自分の思った通りに授業をして、
自分の思った通りの宿題を出す。
それに生徒を一律的に従わせる。
で、どうなるか。
自主性のない生徒の誕生である。
この方式で結果を出す生徒とは、
「何も考えずに」
先生の言うとおりにする、
素直な生徒。
「テストをするよ」
と先生が言えば、
「は~い」と言って、
それに向けて猛勉強して、
良い結果を出す。
それが「エサ(成功体験)」となり、
次も「依存」すれば上手くいく、
そのマインド(精神)が見事に育つ。
どんどん依存型人間になっていく。
親御さんのほとんどが、
このことに一切…気づかない。
「わが子は順調だ」
と勘違いさえする。
さて、
その後どうなっていくか。
わが子が中学3年生となり、
高校受験を迎える。
そして、合格する。
宮崎県で言えば、
県立高校が不合格でも、
私立高校に入学できるから。
そういうわけで、
めでたしめでたし。
これですませている家庭が多い。
これですませている生徒が多い。
で、その後は、
同じ「ノリ」で高校生時代を過ごす。
3年間が過ぎる。
高3時代は大慌てするが、
最終的な可能性はほぼ変わらない。
そして、
大学入試の日がやってくる。
うまくいかない。
つまり、
大学受験でうまくいくためには、
中学生のときが勝負だったのだ。
安易な勉強のやり方でも、
(塾で)雑な指導を受けても、
中学時代は結局うまくいく。
学校の宿題、塾の宿題、
それさえやっていれば、
高校受験ですら合格する。
その「ぬるま湯」体験が、
のちに襲いかかる。
わが子に。
「わが子が自立型でない」
その代償は今、
中学生の親御さんが、
想像する以上に高くつく。


