今朝も黙々と英語の問題を解く。
午前中の3時間は毎日英語の時間。
航空大予備校生(5名)の様子だ。
私がいる指導室に全員集合して、
私の目の前で問題を次々と解く。
ただし、
試験直前なのでまずは復習が中心。
これまでに学習してきたことを、
安易に失ってはならないから。
復習は本当に大切な行為だ。
(各生徒も私も)
焦る気持ちを抑えて、
新しいことをやるのではなく、
覚えたことを確実にする勉強。
それに徹する3時間。
貴重な3時間。
その繰り返しと積み重ねがないと、
本番の試験では、
それまでの努力が点数にはならない。
本当に身についた学力、
そう、
実力のみが本番では出てくるからだ。
でも、
復習が終わったら、
(入試の)直前であっても、
新しいことを少しでも多くやる。
たとえ1パーセントであっても、
合格する可能性を上げるために。
ところで今日、
航空大予備校生のKくんが、
1人になったときに、
私の前で唐突に言った。
「期間は短かったけど…」
「ん?」
「(勉強が)楽しかったです」
「えっ、あ、そう…」
「はい」
「それは…良かったね(笑)」
「はい(笑)」
もう彼ら(航空大予備校生)との、
別れも近づいている…。
そう実感した。
(さっきの続き)
「そんなことこれまで思ったことなかったので」
「それは…それは…」
一瞬ジーンと来た。
「(この生徒を落としたくない…)」
瞬間的にそう心の中では思ったけれども、
入試という現実は、
そんなセンチメンタルになっても、
「受かる」ものではない。
実力がなければ容赦なく落ちる。
それが入試であり、受験だ。
今まで何度も、
自分の塾生の受験の失敗で、
私も生徒もその親御さんも、
痛感してきた辛い経験だ。
Kくんが航空大予備校に来たのは、
皆より1ヵ月遅れだった。
結局、7月20日の試験までは、
2ヵ月ちょっとの在籍となった。
数日前に、
「ここの予備校生の気持ちが…」
「え?」
「今になってよくわかります」
「(いや、きみも航空大予備校生だし)」
※「勉強、毎日ほんと大変だ~」という、
意味だと(私は)解釈したが…。
「ボケ」と「ツッコミ」みたいな、
このときのやり取り。
この時のやり取りの真相を、
私は今日、知ることになった。