「子は親の鏡」
まずはこのことを認識する。
認めることからすべては始まる。
わが子の成績が良くなってほしい。
そう願うのは親御さんの純粋な気持ち。
では、
親御さんの方は、
仕事で成績が上がっているのか?
そこはどうなのか。
仕事で成果を上げることができる。
そういう親御さんのお子さんが、
勉強で成績が上がらないとは、
いったいどういうことか?
社会人にとっての「仕事」とは、
学生にとっての「勉強」にあたる。
成果を仕事で上げることができる、
そういう親御さんは、
ものごとで成果を上げるノウハウを、
知っているということになる。
それをわが子に語ってあげればよい。
仕事を楽しくやっている親御さんの、
お子さんが勉強を楽しくやっていない。
それはおかしい。
いかに仕事が楽しいかを語る、
そのような親の姿を見て、
子どもの方もそうなりたいと思う。
尊敬するし憧れる。
友だちにも自慢したくなる。
「うちの親はね…」、と。
笑顔で話すことだろう。
それを聞いた友だちはどう思うだろうか?
「いいな~」
だろうか、それとも、
「うちの親だってね、○○なんだよ!」
と自慢返しをするだろうか。
基本的に子どもは親が大好きである。
当然のことだ。
お父さんやお母さんが、
毎日楽しく仕事をして、
それが夕食時やその他の時間であっても、
「今日は(仕事で)こんなことがあってね」
などと楽しく会話する関係性があれば、
ふつうに考えてみても、
お父さんやお母さんのように、
僕(わたし)も勉強を楽しくやりたい。
そうなっていくのが自然な流れ。
そう。
「自然な流れ」
これが家庭の中で生じているか?
これを家庭の中で起こしているか?
その「流れ」をつくるのは、
他でもない両親である。
両親ともにプロデューサーなのだ。
「家庭」というものは、
「会社」と同じであり、
ぼ~っとしていては、
悪い方に動いていくものなのだ。
それは会社経営といっしょ。
家庭も「経営する」という認識が、
あるのとないのとでは、
結果(状況)がまるで違うものになる。
特に、
母親がそもそも明るい性格なのか、
そこがきわめて大事。
もしも明るい性格でない場合は、
キャラ変してでも、
陽性にならないといけない。
わが子の子育てという一大事業に、
真剣に取り組みたいならば、
母親は「女優魂」を持つ必要がある。
(続く)