「働く目的」の3つ目。
それは「価値の創造」だ。
大人は仕事を通して、
お客さんや社会に貢献していく。
貢献とは「価値」を提供すること。
①人を救済すること。
②人を幸福にすること。
この2つがセットだと私は思う。
①はマイナスをゼロにすること。
②はゼロをプラスにすること。
簡単に言うとこんな感じだが、
②に関してはスタートが“ゼロ”とは限らない。
昨日、
高2の生徒(女子)2人から報告を受けた。
このブログでも以前に話しているが、
この2人は入塾して1~2ヵ月だ。
1人はある「個別指導塾」からの転塾。
1人はある「毎日通える塾」からの転塾。
両方の塾とも悪い塾ではないはずだ。
本当に悪い塾ならば存続していないから。
では何が彼女らを転塾する気にさせたのか?
それは「価値」が感じられなかった、
その1点に集約できる。
1人の女の子が言った。
「先生、めっちゃ点数が上がりました!」
定期テストの結果(点数)である。
「ほぉ、どうだったの?」
私が聞くとニッコリして答えてくれた。
「数学のテストが2つあったんですけど」
(※高校生の定期テストでは国数英は2つ)
「うん、それで?」
「1つは79点、もう1つは61点でした!」
「おお、なるほど」
「79点の方はクラスで5番目にいい点数でした!」
「おお、それはいいね!」
「高校入学して以来初めてのいい点数でした!」
「え…、そうなの?」
「はい、いっつも悪くて…」
「いっつも(笑)は、どんな感じなの?」
「2つともだいたい40点台です」
「何と! すごいアップじゃないか!」
「そうなんですっ!」
ニッコリと笑顔で応えてくれた。
こんな表情をするんだ…と思った。
(私も)嬉しかった。
もう1人の女の子。
「先生、めっちゃ点数が上がりました!」
(なぜか、一言一句、同じセリフだった)
「ほぉ、どうだったの?」
(私も同じセリフでの反応だった…が)
「数学のテストが2つあったんですけど」
(これもまた同じセリフ…「デ・ジャブ」か?)
「うん、それで?」
「1つは98点、もう1つは77点でした!」
「おおっ、それはいいね!」
「はい、めっちゃ嬉しかったです!」
(私も)めっちゃ嬉しかったです。(笑)
要するにこういうこと。
塾での仕事の最大の価値の提供は、
「成績アップ」。
だから、
よい塾講師の定義とは、
生徒の「成績アップ」ができる人。
それが1番。
親御さんたちも仕事で、
日々「価値」を創造している。
だから報酬(対価)がもらえる。
(続く)