最近夏休み明けの課題テストの結果を、
確認した。
まずまずだった。
良くなかったと反省したのは、
ある中学2年生の男の子、
Aくんの成績だった。
これには理由(言い訳?)がある。
夏休み前の面談で、
私はその生徒のお母さんに約束した。
「課題テストでは学年で20番以内にします」
「はい、え、本当ですか!?」
「本当です」
「いや~。無理じゃないかな…そんな番数は」
「大丈夫ですよ」
「そ、そうですかぁ…」
「覚えておいてください」
「あ、は、はい…」
このような会話をしていたにも関わらず、
いよいよあと2日後にテストだというとき、
事件は起こった。
「よし、これで英語は大丈夫だよね!」
「はい、だけど…」
「ん、だけど…って何?」
「このテキスト以外にまだあります」
「え、な、何??」
「別に課題教材がもう1冊あります(キッパリ)」
「あの~、冗談…だよね?」
「言うの忘れてました(ニッコリ)」
「マジで…(ガックシ)」
まさか、こんなことがあるとは。
痛恨の一撃とはこのこと!
今まで35年以上塾講師をしてきて、
テストの範囲を間違ったまま、
指導したのは実はこれが初めて。
油断した。
その範囲をしないと50%がないとのこと。
「せっかく満点取れるようにしていたのに…」
理科と数学の一部はできないままテストを受ける、
これは想定内だったが…。
英語は満点取れる予定だった。
まさか「伏兵」がAくん本人だったとは、
完全に「してやられた」。
これがこの夏の痛恨の出来事だった。
さて、そのAくん。
いつ成績をもってくるかと思っていたが、
もってこない。
「ねぇ、成績出たんじゃあないの??」
「あ、そうでした」
タブレットを取り出して私にこれだと、
見せてくれた。
「47番」
お~い、予定(20番)と、
だいぶん違うぞ、コレ!(泣)
お、お母さんに謝りの電話を…。
「けっこう理科が難しくて」
「あ、そう」
「国語はできましたよ」
「あ、そう」
「社会はまあまあだったかな」
「あ、そう」
「英語は…半分ちょっとでした」
「なんでやねん!(+o+)」
思わず関西弁が出たが、
結果はくつがえらない。
本人はニコニコしているので、
「この結果に満足しているの!?」
「はいっ!」
と笑顔とともに力強い返事が。
理由を問うと、
「過去最高だから」
とのこと。
これからまた頑張るとのこと。
それなら…まあいいか。
しかし、
大言壮語をした自分としては、
この夏のほろ苦い思い出。
ちなみにさっき確認をした。
彼の中学入学後の初の成績は、
110人中103番。