大学入試共通テスト(2025年1月)は、
今までの集大成。
①小学生のときに中学受験に向けてがんばった。
②中学生のときに高校受験に向けてがんばった。
①の場合の最終目的は大学受験合格。
②の場合は、
A 県立高校の普通科に入学した生徒
B 私立高校の特進科(英数科)などの進学科
C 県立高校の中での進学特化型の学科
これらの場合の最終目的は大学受験合格。
そして、
この大学入試共通テストの対策指導をしていると、
よく気がつくことがあるのだが、
それは、
サラリといろんな場面で、
小学生の時からの積み重ねの学習や、
中学生の時からの積み重ねの学習で、
「当然わかっているよね!」
とばかりに、
ありとあらゆる知識が登場すること。
だが、それらは当然ながら、
共通テストの問題の急所ではない。
問題の「急所」は、
高校生時代の学習で培った知識を、
いかに応用できるかの確認。
つまり、
こういった問題を解くときに、
高校入学までの学習の積み重ねが、
不十分だったけれども、
(なぜか?)高校に進学できている生徒は、
ここぞとばかりに、
ことごとく共通テストの問題が解けないために、
失点する。
こういう問題の出し方は、
従来、国立の難関大学の入試問題などに、
よくみられるものであり、
まるで、
(高校3年間だけ頑張っても)
「そう簡単にはいかないよ!」
と大学入試センターの問題作成者たちが、
共通テストで声高に主張しているかのようだ。
小中学校時代の学習のエッセンスを、
十分に理解して習得していないことが、
各生徒の個別指導をしていると、
毎日のように痛感させられる。
したがって、
小中時代の学習が適当だった生徒は、
大学の2次試験では、
「(軽く)振り落とされる」
そんな可能性が十分にある。
このことはだいぶん前から、
気がついていたので、
予備校生の生徒のみならず、
中学生時代の学力に不備がある、
そういった生徒に関しては、
特別に高校生の内容以外に、
中学生の内容の学習指導も並行してきた。
だが、
さすがは「思考力」「判断力」重視の共通テスト。
あの手この手の出題内容に、
生徒たちは何度も打ちのめされる。
「もっとしっかり(中学時代に)指導してよ…」
と、何度も(私は)思ってしまう。
もちろんその矛先は、
その生徒が当時通っていた、
「(当時)高校受験に合格させてくれた」
それぞれの学習塾に対してなのだが…。
(続く)