塾へ送っていく車中の親子の会話。
「わからないところがあったら…」
「はいはい!」
「ちゃんと先生に質問するのよ」
「わかったわかった、うるさいなぁ」
塾に到着する。
「こんばんは~」
「はい、こんばんはっ!」
定刻になり個別指導が開始される。
時間内に出てきたわからない問題を、
生徒は講師に質問する。
講師がそれに応対する。
その結果、その問題がわかる。
「よし!」
その繰り返しができる場所。
それが個別指導塾だ。
が、しかし。
それで「『できる』ようになる」のは、
中学生まで。
通用するのは高校入試まで。
高校の勉強レベルになると、
その「やり方」は通用しない。
この事実を大多数の親御さんと、
そのお子さん(生徒)は知らない。
いったい何が起きているのか!?
答えは以下に示す。
(チェック項目も示す)
(塾の時間中に)
①問題を解く。
[チェック 1]
生徒本人のレベルに合っているか。
ここで「合っていない」問題の場合は、
当然だが質問が出る。
生徒本人がわからないから。
※問題の選定が間違っている。
正しい個別指導とは、
生徒の学力が伸びる指導である。
そのためには、
「問題選定」が正しくないといけない。
何をもって選定が正しいと言えるのか?
それは「質問が出ない」問題である。
「なに~~~!!」
とほとんどの親御さんは思うであろう。
また不本意であろう。
「塾はわからないところを聞くところ!」
という固定観念をもっているはずだから。
それは無理もないこと。
そういうイメージが、
個別指導塾に対してあるだろうから。
そしてまた、
その「やり方」でも中学生なら通用する。
(全員にあてはまるわけではないが)
だから、
「そういう個別指導塾」が存続できている。
●中学生の「成績アップ」には有効だから。
●高校受験でも有効だから。
しかし、
高校の勉強だとそれではダメ。
(本当に)役に立たない。
(実際に)効果が出ない。
「何を!」
という塾関係者はいるだろう。
「そんなことはない」
「うちの子は成績が良い方だ」
そう言う親御さんもいるだろう。
だが答えはこうだ。
「何を!」
「それって『定期テスト』ですよね?」
「…」
「それは高校の場合も『暗記テスト』でしょ?」
「…」
「高1~2年の間で75点くらい取っていても…」
「あのう、何が…」
「共通テスト(模試)になれば半分も取れませんよ」
「…」
「そんなことはない」
「うちの子は成績が良い方だ」
だが、高3になれば…、
「模試の結果はどうですか?」
「…」
これが現実。


