「兵(つわもの)どもが夢の跡」
ある出来事があった現場の様子が、
すっかり変わっていること。
また、
過去から現在への移り変わりに、
深い感慨をおぼえる時。
そんなときに使う。
松尾芭蕉の俳句(奥の細道より)
毎年恒例の教室の写真。
生徒が誰もいない教室はさびしい。
毎日予備校生がみな励んでいた。
大学入試共通テストは、
人生の分岐点となるテストだから。
2020年度までは、
大学入試センター試験という名称。
2021年度から2025年度(今年)までは、
大学入試共通テストという名称。
名称が変わっただけでなく、
内容も大幅に変更されており、
受験対策も一新された。
アップデートというやつだ。
平成元年度までは、
大学入試共通一次試験という名称。
平成2年度からはセンター試験に改称。
私自身は共通一次試験の、
最終年の受験生だった。
その当時のレベルと今のレベルでは、
全く違う。
数学だけで言っても、
質は段違いに高くなっており、
量だけで言えば「約7~8倍」。
ちょうど年齢的に54歳以上の親御さんで、
「共通一次試験」を受けた世代の方は、
当時の感覚でものをしゃべるので、
まるで見当違いなことを言いがちだ。
「そんなに変わるはずがない!」
ということを平気で言う方もいる。
一度、解いてみるといいと思う。
当時の点数の半分も取れないから。
こうやって時代は動いていく。
それに合わせて受験指導も変わる。
当然だが「高度化」しているのだ。
私(素人レベル)が、
知っているだけでも、
野球やサッカーなどのスポーツ。
プロレスや将棋。
これらの「高度化」はすさまじい。
私が高校生の時とは、
完全に別次元に達している。
それは正月にあった、
箱根駅伝でもそうらしい。
(高速化のレベルがすごい)
世の中のいろんなものが、
ハイレベル化しているのだ。
1990年代後半のパソコンと、
現在のパソコンの性能比が、
それを物語る「いい例」だろう。
子供たちがそういう時代に生まれ、
ハイレベル化された受験を戦う。
だが、
サポートする親御さんたちの頭の中身が、
自分が高校生の時のイメージで、
「こうすればいいはずだ」
と思っても、
ほぼ通用しないのが現代の受験。
世代間のギャップを真剣に認識しないと、
親子の会話もほぼ成立しない。
自分が18歳の時と、
わが子が18歳の現在では、
驚くほどのギャップがあるのだ。