予備校生が質問を持ってくる。
ダントツで多いのは数学。
これは小中高生共通している。
次に多いのは高校生以上なら化学。
わからない問題に関しては、
必ず解説の用紙を先に読んでもらい、
その後で質問を持ってくる。
解説のわからない箇所を特定して、
質問を持ってくる。
これが北斗塾のルールだ。
一番最初から解説をするやり方は、
他の個別指導塾では頻繁に、
しかも、
当然のように行われているが、
それではうまく行かない。
理由は2つある。
何がわからないかを特定する力を、
いつまで経っても養成できない。
よって、
何がわからないかをわからない、
生徒はそういう状態から脱出できない。
いつまでたっても。
2つ目は、
自ら解説を読むことで、
生徒は思考力を養成できるのだが、
このチャンスも奪われる。
生徒が考える前に講師が教えるから。
場面は変わるが、
子どものために…と思って、
子どもが考えるチャンスを、
ことごとく奪う母親がたまにいる。
親ならば人生経験が豊富だから、
子どもが悩むこと(勉強以外)で、
正解を思いつくことはたやすい。
それは当然のこと。
正解をどんどん教えて最短距離!
そのつもりなのだろうが、
それを子どもが幼少期のときから、
やっているために、
子どもは迷惑を被っている。
健全な成長ができないから。
わが子が小学生の高学年、
中学生や高校生になってまでも、
やり続けるお母さんがたまにいる。
結果、
子どもの思考力は著しく劣っていて、
勉強に関してあらゆる問題が、
解けない。(思考力が弱いから)
これは笑い話ではない。
空想でもない。
現実に起きていることだ。
子育てとは、
親の満足でするものではない。
子どもの成長を第一に考えて、
甘やかさないようにしつけて、
自力で正解で出せるように、
辛いかもしれないが、
見守るという修行をする。
その忍耐も必要とされる、
「(長期的な)事業」なのだ。
(続く)