「今、勉強が楽しいです!」
そう言ってくれる生徒がいる。
1人ではない。複数いる。
30年以上のキャリアの中で、
「楽しい」
というセリフを言う生徒で、
成績が上がらなかった生徒はいない。
ただし、
「楽しい」には種類がある。
①問題が解けてうれしい
→ だから、楽しい。
②テストの点数が良かった
→ だから、楽しい
③お母さん(お父さん)に褒められた
→ だから、楽しい
この3つのほとんどは小学生だ。
中学生の場合は、
④成績(順番)が上がった
→ だから、楽しい
⑤ライバルに勝てた
→ だから、楽しい
この2点が加わる。
小学校と違い、成績の評価として、
学校(学年)の番数が出るのが大きい。
この5つの要素が小中学生の言う、
典型的な「楽しい」の内訳となる。
この「5つの要素」は、
人間の5大欲求の3番目、
「力の欲求」にほぼ起因する。
5大欲求とは、
1.生存の欲求
2.愛・所属の欲求
3.力の欲求
4.自由の欲求
5.楽しみの欲求
である。
詳説すると、
3.力の欲求
これは、
●認められたい
●勝ちたい
といった欲求で具体的には、
貢献、承認、達成、競争
これら4要素で構成されている。
学習塾の指導者の立場から言えば、
親御さんの要望としては、結局、
「わが子が受験で合格すること」
という目的で塾に入ることが多い。
そのこと自体に価値があるからだ。
だが、先ほどの「力の欲求」だけでは、
「(真の)学力」
これを手に入れる方向にはいかない。
短期的な「獲得」に重点が置かれやすく、
長期戦になると馬脚を現すことになる。
「馬脚を現す」
=「化けの皮がはがれる」
=「ボロを出す」
目先の利益を追求しがちな指導者や、
(学校や塾の)先生に縁があると、
この路線を進むことになる。
ちなみにこの路線で通用するのは、
高校受験まで。
なぜか?
高校受験とは「ご近所決戦」であり、
義務教育と言う全国単位での、
基本レベルでの、
小規模な戦いだからだ。
そこに昨今は少子化問題や、
私立高校無償化の制度の影響で、
「県立高校合格」
に対してほとんど価値がない状態に、
残念ながらなってしまっている。
だが、相も変わらずそこには、
まるで「価値」があるかのように、
広告宣伝する塾の多いこと、多いこと。
宮崎県で言えば、
普通科のトップ校と言われる大宮高校。
これが競争率「1.0」倍だったことは、
昨年受験した生徒とその保護者は、
ほぼ全員がわかっている事実だ。
「受験すれば全員受かる」
という入試に何の価値があるのか?
冷静に考えるべきだ。


