今週から来週にかけて、
各学校で定期テストが行われる。
その対策のための期間に先週から突入した。
中学生も高校生も在籍しているので、
それぞれに対策が必要なのだが、
実は一部の生徒を除いてほぼ全員が、
自立型の学習ができている状態だ。
ふだんから「それ」ができるように、
個別指導を実施しているのだが、
この定期テスト対策期間に突入すると、
それが実を結んでいると実感できる。
…だからと言って、
塾生全員が定期テストで、
「オール90点以上!」
を取ってくるわけではないけれど、
それ相当の戦果は上げて帰ってくる。
それが「定期テスト」だ。
だけれども、
中学生ならばともかくとして、
高校生になると、
学校の定期テストで高得点が取れても、
そのおかげで全国模試の点数が取れるか?
というと、そうはいかない。
あくまでも定期テストは、
「(基礎知識定着の)確認テスト」
という位置づけであり、
悪い言い方をすれば、
「(知識の)暗記大会」
である。
今までに何人もの高校生のお母さんたちから、
(高1、高2では)
「定期テストでは点数が取れていたのに…」
と面談で告白されることがあった。
(※新規で塾に入ってくる高校生の場合)
要約すると、
①「定期テストで点数は取れていた」
②「高校3年生になって模擬試験の結果が悪い」
③「実力がついていなかったのだろうか?」
こんな感じだ。
ずばり言うと、
定期テストで90点を取れても、
全国レベルの模擬試験においては、
(共通テスト模試に限って言えば)
「60~70点台の成績」
といったところだ。
この成績ならば地元宮崎大学の、
教育学部、工学部、農学部の主な学科には、
合格する可能性が65パーセントから、
80パーセント台には至ることが可能。
しかし、
医学部医学科であれば「E判定」。
(九州大学なども同じ)
合格の可能性はほぼないに等しい。
結局のところ、
定期テストの成績を上げることができる、
「(定期テスト用の)指導技術」と、
全国模擬試験の成績を上げることができる、
「(受験用の)指導技術」とは、
まるで次元が違う。
例えて言うならば、
小学6年生に算数の指導を行う技術と、
中学3年生に数学の指導を行う技術を、
比較するくらいに「レベル」が違う。
だがこの事実は、
ほとんどの親御さんには知られていない。