先週の土曜日のことだ。
2月22日(土)。
数名の高校3年生が塾に来ていた。
(入試前の)最後の指導日である。
国立大学の入試は2月25日(火)から。
つまり今日から明日(26日)までが、
大学入試だ。
(今日だけの入試も大学によってはある)
毎年、最終指導日には生徒に声をかける。
「今日で終わりだね」と。
今年度は、
講師の勤務体系の事情もあり、
私が直接指導をする高3生が多かった。
例年であれば、
「今日で終わりだね」
「はい」
「試験、頑張ってきてね!」
「はい!」
とまあ、こんな感じだ。
が、今年はちょっと違っていた。
「今日で終わりだね」
「はい…(さびしそうに)」
「ん、何?(自信がないのか?)」
「いえ、最後でなく、また来ます!」
「ん?(何で??)」
「合格の報告をしに来ます!」
「あ、ああ、そういうことね(笑)」
「おかしいですか?」
「いやいや、それは当然だよね(笑)」
「はい、必ず合格してきます!」
「(え、そんなに自信あるの??)」
結果はどうなるだろうか。
合格する可能性が低いだろうなと、
こちらが心配している生徒ほど、
「(合格して)また来ます!」
キリっとした顔でそう言ってくれた。
正直ちょっと(内心では)驚いた。
2~3人はそれぞれが別人なのに、
本当に「同じように」言ってきたから。
「こんなことがあるんだ…」
彼ら彼女らが帰った後、
「何とか合格してくれないかな…」
そういう思いがわき起こって来た。
一緒に頑張って来たという自負心は、
こちら(私)にも確かにある。
でも、
「もっと早く入塾してくれていたら…」
冷静に考えてみると、
そう思う生徒が数名いるのも事実。
そこらへんは、
なかなかうまくいかない…ね。
逆に、
十分な期間、
塾に通って来ていたけれど、
共通テストでは本人が取りたかった、
希望(予定)の点数が取れなかった、
そういう生徒もいる。
「残された時間が少ない!」
そういう自覚があった生徒ほど、
入塾後にがんばってきたのは事実。
「まだまだ時間はあるさ」
そう思って油断してしまった生徒は、
本来ならば、
圧倒的な点数を取れるはずなのに、
そうはならなかった。
勝負ごとに必勝を期して戦う場合、
チェックするべきポイントは、
いくつかあるのだが、
その中でも「油断しない」ということは、
とてつもなく大事なポイントだ。
「塾長、行ってきます!」
そう言って帰っていった生徒を、
数人ほど見送りながら、
もっともっと生徒に対して、
個別に対話する時間を取って、
メンタル面において、
(生徒に)強く自覚を促せるような、
そういった指導を常にできるように、
なりたい。
そう強く思った。