前回のブログで、
小学生の驚異的な暗記力について、
現在の私の率直な感想を述べた。
しかし、
付け加えなければならない。
「理解速度」も恐ろしく速い。
「今、ちらっと見ただけなのに!?」
何をちらっと見たかというと、
その生徒ができなかった算数の問題の、
「解答・解説」である。
北斗塾では間違った問題については、
必ず本人に解説を読ませるようにしているが、
わずか数秒間読んだだけで、
「わかりました!」
そう言って再テストに進む生徒がほとんど。
こう言うと必ず、
「もともと頭の良い生徒ばっかりでしょ!」
と言ってくる大人が多いのだが、
…たしかにそうかもしれない。
でも、例えば、
私がそのように思う小学6年生のほとんどが、
明日中学入試があるとしたならば、
残念だが、「ほぼ全員落ちる」と断言できる。
そう、
今現在の学力ではまるで歯が立たない状態だ。
今通塾している生徒の第1志望の中学校ならば、
ほぼ皆が不合格になるだろう。
だが実際にそのとき(来年1月)になれば、
結果はどうだろうか?
私の見立てではほとんど合格する。
今はまだ学力不足でも、
半年後は相当に変化しているからだ。
だがそうは言っても、
この夏休み期間に行われる、
「夏期講習」のでき次第に大きく左右される。
そのくらい現在の学力は不安定だ。
合格に向けてのヤマ場はこの夏なのだ。
それと大事なことを言い忘れたが、
彼ら彼女らが、
「あっという間に」理解する問題は、
北斗塾で言うところのレベル3~4までの話。
(ちなみに小学校のテストレベルは1~3)
中学入試に出題されてくる問題のレベルは、
平均的な私立中学でレベル4~5。
附属中学校レベルで5~6。
または、
特殊問題や適性問題に至っては、
レベル7程度と言える。
宮崎県ではなく、
隣県の名門中学校で、
そこの高等部から東大・京大に合格する生徒が、
現役生と高卒生合わせて昨年度43人の学校は、
中学入試問題のレベルは7~8だ。
レベルが高いどころではない。
明らかにこの入試レベルで合格する生徒は、
秀才中の秀才と言える。
ところで、
レベル4を超えるような、
思考力を要する問題になると、
講師の指導力が必要になってくる。
その指導力の中身とは、
大きく分けて2種類あるのだが、
理解させるのに必要な「教える技術」と、
すぐにあきらめようとする小学生に、
根気よく、かつ前向きな気持ちで、
「問題を理解していきたい!」と、
思ってもらうための、
「精神的指導をする技術」、
この2つだ。
(続く)