「働く目的とは何か?」
これはもうハッキリ正解を言える。
人の役に立ち、社会に貢献するためだ。
その過程で自分の存在価値は高まり、
それに呼応するかのごとく、
経済面でも潤うようになっていく。
何よりも、
人は自分以外の誰かの役に立つことで、
大変な幸福を感じる動物だ。
仕事が充実すればするほど、
顧客のみならず、
多くの関係者を幸福にしていくことが、
可能になる。
働く目的をもう少し詳細に分解すると、
1つ目には、
自己実現がある。
自分が学生時代に経験してきたことや、
学んできたこと経験してきたこと、
培った学力をベースとする「能力」、
こういったものをフル活用して、
会社という場で社会に貢献していく。
何年間も貢献し続けていく。
この仕事における自己実現のプロセス、
そのものが、
自己ストーリーそのものであり、
充実感や達成感を得られるものだ。
この(親の)ストーリーを見せるのだ、
大切なわが子に。
これが子育てに関しては抜群に効果的だ。
良い影響をわが子にもたらす。
なぜならば、
親とはわが子にとって、
「手本」であり「見本」だからだ。
もっとも学びやすい対象なのは「親」。
しかし、
親自らの自己実現のストーリーを、
わが子に見せるどころか、
生活のために仕方なく働いている、
そんな姿を日常的に見せ続けていたら?
わが子は「手本」「見本」である親からは、
勇気も元気ももらえないことになる。
もしかしたら、
夢も描けないかもしれない。
それでいいのだろうか?
いいわけないだろう。
自分が自己実現できていないのに、
わが子には「自己実現」を期待しても、
これはむずかしい。
あるいは、
自分ができなかったことを、
そのままわが子に期待する。
たとえば、
わが子は望んでいないし興味もないのに、
「医者になれ」
と言い続けるとか。
わが子の興味や才能などが、
他の分野にあるということが、
親である自分にはうすうす分かっている、
それにもかかわらず、
「(経済面での)安定が大事だから」
という自分の価値観(人生観)を、
絶対的に正しいものだと信じて、
子どもを思う通りにしようと、
何度も説得を試み、
誘導しようとする。
さて、
そのような子育てのやり方で、
わが子は本当に幸せになれるのだろうか。
(続く)