7月下旬から夏期講習がスタートした。
今年は航空大学校受験の生徒たちが、
例年に比べて多かったため、
塾生の保護者面談の時期をずらして、
入試直前の追い込みを実施した。
航空大学校の入試(一次)が、
7月20日(日)だったからだ。
私個人としては心身ともに、
この日までにけっこう消耗した。
やはり、
「受験の成否はその生徒の将来を決める」
このことを認識しているので、
受験直前期は精神も肉体も、
かなり消耗する。
生徒を親御さんから預かるということは、
学習塾の場合には責任がきわめて重い。
(予備校も同様)
だが、しかし。
現実的には大学受験生であっても、
もう1つの顔は高校3年生だという場合、
次のような会話がナチュラルに起きる。
(実際に起きた)
「学校(高校)は今日までだったんだよね?」
「はい、そうです」
「ということは、明日からは夏休み…だよね?」
「はい、そうです」
「ならば、明日は塾に朝から来れるよね?」
「え、朝から…ですか」
「ん、どうせ学校の課題を自宅でやるんだよね?」
「え、あ、まあ…」
「塾の自習ブースに来て課題をやってもいいから」
「あ…、はい」
「お盆の前に決めておかないといけないこともあるし」
「何ですか?」
「お盆中に何を学習するかを決めないと!」
「そうなんですか ( ゚Д゚)」
「明日か明後日までに決めないと塾も盆休みに入るよ!」
「そうですね」
「で、(打合せするから)明日は塾に来れるよね?」
「いえ、明日は朝から文化祭の準備が学校であるので…」
「ぶ、ブ、bu、文化祭の準備??」
「はい、明日はそれで一日ずっと…」
この場面において、
別の高3生がにやにやしながら私たちを見ていた。
「(塾長はどうやってこの生徒を説得するのかな)」
といったところか。
(さっきの続き)
「大学受験生には…、いつなるのかな?」
「……」
「まだまだ高3生として青春をエンジョイ…かぁ」
「いやぁ…そういうわけではないですけど…」
「(いや、そういうわけだろ)」
心の中でツッコミを入れる。
成績の良し悪しとは、
これまでの学習の積み重ねの結果だが、
(実際のところ)
意識が高いか低いかが本当の原因であり、
本人が生まれ持った素質や才能の問題では、
ほとんどない。(と思われる)
(さっきの続き 2)
「じゃあ、明日は塾には来ないのね?」
「はい(キッパリ)」
「あっ、そう」
「親の心、子知らず」
あくまでも塾生と塾長の関係だが、
この言葉が頭をかる~くよぎった(苦笑)。