今日3月7日は、
地元の国立大学である、
宮崎大学の合格発表日。
「先生、合格しました!」
宮崎大学医学部医学科に受かった生徒。
よく頑張ったよね、本当に。
お礼にと肉巻きおにぎりを2個もらう。
「え、ありがとう!(笑顔で)」
(やはりこの生徒は優秀だな)
私の好みを察知してのこの行動!
こういうところだよね…、と感心する。
昼時に良い知らせがまた来た。
「塾長、Yちゃんが合格しました!」
「えっ、ほんとに!? すごい!」
Yちゃんは今から1ヵ月前に入塾した生徒。
本当は予備校探しで問い合わせてきた生徒。
「浪人するので予備校の説明を…」
あのときのお母さんの様子が目に浮かぶ。
なぜなら、
約束の面談の時間をそのお母さんが、
すっかりと忘れていたために、
こちらは待ちぼうけだったからだ。
電話をすると…、
「すみませ~ん、忘れてました!」
とても明るい声のお母さんだったな…。
結局1時間遅れで面談はスタートした。
私はそのときは疲労困憊の状態。
というわけで、
私は面談の部屋の後方で休んでいた。
対応しているスタッフとお母さんが、
笑顔で楽しそうに会話している。
たしか予備校の説明を聞きに、
今日は来ているんだよね…(笑)。
そう思いながら後方で面談の様子を見ていた。
結局は、
「あきらめるのはまだ早いですよ!」
そういうこちらの提案にお母さんは乗った。
「わかりました、娘に言ってみます!」
そのお母さんが帰った後で教室を掃除、
していたら…、
テーブルの上にはお母さんのスマホが。
「忘れているやん!」
電話しようにもスマホの電話番号しか、
面談用紙に記入されておらず、
「万事休すだ!」
そう思った、
そのときスマホには娘からの着信が!
「もしもし、お母さんの携帯です!」
「すみませ~ん(笑)」
そういうわけで、
スマホを実家の近くに車でお届けすることに。
「すみませ~ん(笑)」
約束していた待ち合わせの場所には、
車で待機していた笑顔のお母さんの姿が!
明るい笑顔の娘と2人でお出迎え。
「すみませ~ん!」
「この明るいお母さんの子なら(来年)は大丈夫」
そう思って2人を後にしてその場を去った。
そう、あれから1ヵ月たったのだ。
今日の合格発表がどんなに嬉しかったことだろう。
あのときのお母さんの笑顔が目に浮かぶ。
やはり、
子どもに幸運を招くのは、
明るいお母さんの態度と心構え。
勝負を最後まであきらめてはいけない。
最後まで努力した者には、
こういった幸運が待っている(こともある)。
そんな貴重な場面に出くわして、
「塾講師冥利につきるなぁ」
と深く深く感じ入ったしだい。